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「物質になぜ重さある?」 高エネ研などが仕組み検証

「物質になぜ重さある?」 高エネ研などが仕組み検証(朝日新聞) - goo ニュース


「物質になぜ重さある?」 高エネ研などが仕組み検証
2007年4月24日(火)20:58

 高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)と京都大のチームは24日、「物質にはなぜ質量(重さ)があるのか」という問題に迫る理論の検証に成功した、と発表した。高エネ研のスーパーコンピューターを使った成果だ。

 物質の質量はふつう天びんで測るが、「動きにくさ」でも決めることができる。動きにくいものほど質量が大きく(重い)、動きやすいものほど質量は小さい(軽い)というわけだ。

 物質を構成する素粒子であるクォークは、現在は質量を持っているが、宇宙が誕生した137億年前のビッグバン直後は質量を持たず、光の速度で自由に飛び回っていたとされている。

 ところが、その動きにブレーキをかける水あめのような仕組みがあって動きが鈍り、クォークは質量を「獲得」したと考えられている。

 水あめのような仕組みとして、南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授が61年、「カイラル対称性の自発的破れ」と呼ばれる理論を提案したが、膨大な計算が必要で検証は手つかずだった。

 高エネ研の橋本省二・准教授らは、スーパーコンピューターで約半年間かけ、クォークの振る舞いを計算。その結果、南部氏提案の水あめのような仕組みの存在を示し、質量の獲得を裏付けた。

 物質の質量の起源は完全には解明されておらず、現代物理学の大きなテーマの一つだ。水あめのもとに相当する「ヒッグス粒子」と呼ばれる素粒子の存在も理論的に予想されているが、発見されていない。発見されれば、ノーベル賞級の成果といわれる。

  by super_shinka2 | 2007-04-25 09:00

リアルなメイドさんを中国で雇ってみた

ITmedia D PC USER:リアルなメイドさんを中国で雇ってみた (1/2)



2006年08月14日 14時00分 更新山谷剛史の「アジアン・アイティー」夏休み番外編:
リアルなメイドさんを中国で雇ってみた (1/2)
もはや「お帰りなさい、ご主人さま!」という台詞も一般社会に認知されたメイドさん。なんと、お隣中国ではメイドさんを雇うのが一般的なのだとか。
 世界の工場と呼ばれる中国では人件費がべらぼうに安い。中国人の中でも農民工(略称「民工」)と呼ばれる農村からの出稼ぎ労働者が工場で月給1万円ともそれ以下とも言われる金額で働く。そういった人々は工場のある沿岸エリアだけでなく、工場の少ない内陸の都市にもやってきて職探しをする。

 そういった生産現場以外で需用のある職の1つが「メイド」なのだ。農村で育ち都会に行ったことがない若くて純粋な女性が多くその職を得る。彼女らも工場労働者と同様に非常に安い賃金で雇うことができる。個人的な事情で恐縮であるが、最近子供が生まれて何かと手が足りない筆者も、家事や子守りを手伝ってもらうためにリアルなメイドさんを雇ってみた。

 中国でメイドさんを雇う場合、紹介業者に手配してもらうか、人づてで紹介してもらうか、雇い主(今回の場合は筆者自身)が田舎に赴いて村のリーダー格に相談するのが一般的なのだとか。

 そんなこんなで、筆者はわずか半年の間に3人ものメイドさんを雇った。一応断っておくが、これから話することは「ウソみたいな」「妄想みたいな」話に思えるかもしれない。しかし、すべてが冗談ぬきのリアルな出来事である。どうか信じていただきたい。

1人め、17歳女性、初等教育卒、住み込み、月給6500円、勤務期間3カ月
 1人めは農村から出てきた少数民族の女性で17歳。メイドさんを雇ったことがない筆者は、とりあえず斡旋業者に行って、すでに1年間この職業を経験している人を選んだ。彼女を仮に「Aさん」としておこう。

 Aさんが我が家にやってきたとき、ちょうど、この連載のレビューで紹介したFounderのUMPCを購入した。このとき、このUMPCを購入するか否かで家族会議をしているときにAさんも横でこのやり取りを聞いていたらしく、それから筆者が家に戻るたびに「お帰りなさい。“パソコン”買ったの?」と尋問してくる。

メイドはご主人さまを尋問しちゃいけないと思う。

 帰宅するたびにたずねるほどに期待していたFounderのUMPCを購入したときのこと。Aさんもさぞや喜ぶだろうと思っていたのだが、その反応は「ふーん」とそれだけであった。「うわー、そんな小さいのにPCなんですか。すっごーい!」とはいわないのだ。生まれてから今に至るまで「PC」というものに接触したことがない彼女には「PCの常識」という蓄積がない。そういう彼女だから、球体PCケースを見ればPCとはそういうものなのだっ!と脳内にインプットされてしまうような、そんな「素直」な思考パターンであったのである。

 家族会議を傍ら聞いてその内容を丸々覚えているAさんであるからして、家族のごくプライベートな事情にも堂々と口を出してくる。そういうAさんにとって筆者と妻が喧嘩しているときでも「そうよそうよ!」と介入してくるのはごく当たり前の行為ということになる。

夫婦喧嘩に口を出すなんて、メイドとしてどうかと思う

 Aさんの口は夫婦喧嘩に介入してくるだけでなかった。その口は家族のだれよりも大飯喰らいでもあった。いや、ただの大飯喰らいならまだよかった。モラルが著しく欠如した大飯喰らいだったのである。息子の生後1カ月を迎えた記念のパーティを親族で開いたとき、子守をすることなくひたすら食べることに専念したAさん。筆者が朝起きたら用意された食事が人数分ないため、確認した妻に「多分ダンナ様はいらないと思って私が食べました」と答えたAさん。食事が終わってTV番組を見ながらソファーでくつろぐ団らんで、雇い主の家族を差し置いてTV対面の特等席ソファー2席分を占有するだけでなく、番組に突っ込みを独り言で入れているAさん。

そんなメイドさんに萌えられようか

 農村出身の純な娘さん、というふれこみのAさんは不思議なことに手が綺麗だ。おおよそ農作業したとは思えぬ美しさで、日に焼けてもいない。ひょっとして田舎ではお嬢さまなのではなかろうか。聞けば故郷の商店で店番をしていたのだという。そんなAさんは「コカコーラ買ってきて」とお願いすると「パイナップル」を買ってくる。いったい故郷の商店で何を扱っているんだろう。

 大食漢のAさんは家族の誰よりも沢山食べた結果、生まれたばかりの息子の体重増加率上回る勢いでその体型膨張していった。働き始めたころとやめる直前では体型がかなり異なっていた。そのためかAさんは給料を故郷の家族のために一切使わず、そのすべてを大きくなった自身の体型にあわせたファッションに費やした。やはりお嬢さまなのだろうか。

 食うだけ食って、大きくなるだけ大きくなったAさんは自主的に辞めた。3カ月めのことだった。


堂々と一家団らんの特等席を占有するメイドのAさん



2006年08月14日 14時00分 更新山谷剛史の「アジアン・アイティー」夏休み番外編:
リアルなメイドさんを中国で雇ってみた (2/2)
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2人め、40歳女性、住み込み、月給1万円、勤務期間28日
 1人めが辞めて家族だけの生活に戻る。正直いえば少々ほっとしたが、その一方で、いざ、人手がなくなると掃除をしてくれるメイドさんだけでもほしくなってくる。前回は若いメイドさんで苦労したので、今度は人生経験のある女性はいかがかと漢族の女性を2人めとして雇ってみた。40歳と身分証明書に書いてあるが日本人ならば50代の外見はメイドさんというよりは家政婦さんだ。彼女はBさんとしておこう。

 Bさんは仕事が実によくできる。掃除洗濯子守りまで経験者だけあってそつなくこなす。子守り、とくにあやし方は筆者の家族も学ぶべきことが多くて感服する。ただそんなBさんにも問題があった。Aさん以上に大食漢で口が悪いというの問題ではあったけど、なにより、人生経験が豊富なだけあって中国社会の荒波をうまく乗りこなすために非常に計算高い、いや、実に狡猾で賢いのだ。

 Bさんは太ってはいない。しかし、筆者の倍はご飯を食べる。食事時に最も多く食べるのが家政婦。これでいいのか。“口の悪さ”も困った問題だ。筆者の家族に対しては言わないが、TV番組を見ていると、つねに罵声を飛ばし「げっへっへ」と笑っている。幼い息子が真似したらちょっと困る。

 しかし、それよりもなりよりも「狡猾」であることが困るのであった。雇った最初のうちは「人の見ないときに実にうまいこと手を抜いていた」Bさんは、なにかあったらすぐに解雇できる査定期間を過ぎて正式に雇用されたとたんに手抜きが本格化して、同じ部屋で赤子がいくら泣こうが昼寝を当たり前のようにするようになったのである。

 これに困った筆者は、契約期間更新の1カ月前に「なぜ仕事しないのかとBさんに聞いてみた。彼女は体調がよくないからという。「具合が悪いなら帰っていいですよ。その代わり会社に支払ったあと数日分の給料は金返してね」と遠まわしに解雇通達すると、Bさんは嬉しそうに荷物をまとめて家を出て行った。たしか体調が悪いということだったのに、数日後には新たな家で家政婦として働き始めている。


家族の前ではてきぱきと窓掃除をする家政婦風メイドのBさん
3人め 15歳女性、中等学校中退、住み込み、月給5000円、勤務期間2カ月~
 2人めのBさんが辞めた。人生経験が豊富になると人は生きるために狡猾で姑息になることを彼女は筆者に教えてくれた。ならば「原点に回帰しよう」ということで、農村から出てきたばかりの純粋無垢なメイドさんを雇うことにした。ちょうど1人めの女性を紹介してくれた会社から「いま農村から出てきたばかりの女性がいる」というのでその女性を雇うことにした。彼女はCさんとしておく。Cさんも漢族だ。

 「社会に出て勉強したい」といって故郷の中学校を中退して街に出てきたという。標準中国語である北京語が話せないのが息子の守役としてネックになる。息子が標準語が話せない外人になってしまったら、まるで「中国版ダニエルカール」だ。しかし、それは息子が言葉を話せるようになってから対策を考えることにしよう。

 とにかく細いCさんは、田舎でジャガイモと青野菜とごくまれに肉料理を食べるくらいで、ほかの食材は食べたことがないという。そんな彼女は筆者の家族と一緒に食事をすると、普通の中華料理なのに「これ食べたことがないから食べれないです」と拒食反応を示す。たまには贅沢に日本料理を食べましょうというときも異形のブツは絶対に食べられないだろう。痩せている上に食事もとらないので、「肝炎か!」と心配してしまう(後日病院でチェックして問題ないことが判明)。

 家事を手伝ってくれるメイドさんといいながら、掃除機や洗濯機はおろか電話やTV、ガスレンジもない農村の家から出てきたCさんは、乳児も扱ったことがないため子守も頼めない。まだ何もできないCさんに雇い主はイチから家事の仕方を教えている。先に雇った二人と違って真面目なのが唯一の救いだ。

 真面目で純粋、口を挟まず物静かで、それでいて気が利き、失敗すれば泣きそうになるくらい真摯に反省する。今までの雇ったメイドさんの中では一番よさそうだが、しかし、身体が貧弱すぎたためか何するにしても仕事が遅い。野菜の皮むきや掃除にしても筆者の数倍は時間がかかる。ゲームやアニメのキャラクターなら思いっきり人気がでそうでが、現実世界のメイドさんとしては「これじゃ、仕事遅くて使えない。頼むからさっさとやってくれ」というのが雇い主の本音である。冷静に考えればそういうもんでしょう? でも、とりあえずは将来への投資ということで今も家で働いてもらっている。ひょっとすると「うぶでかわいいドジッ子を有能なメイドさんに育てていく」というリアルな育成ゲームといえるかもしれない。


「若い」「純真」「泣き虫」と典型的なメイドキャラのCさんは限度を超えた「とろい」メイドでもあった


  by super_shinka2 | 2006-08-21 12:28

成層圏オゾン、なくなった 衛星観測で破壊を

成層圏オゾン、なくなった 衛星観測で破壊を確認 (共同通信) - goo ニュース

社会ニュース 社会トピックス
ひと


成層圏オゾン、なくなった 衛星観測で破壊を確認
2006年 6月15日 (木) 19:44


 2003年に南極上空の成層圏で発生した史上最大規模のオゾンホールでは、高度15キロから18キロにかけてのオゾンがほぼすべて破壊されていたことが、環境観測衛星、みどり2の観測で確認された。国立環境研究所の中島英彰主任研究員が15日、発表した。

中島主任研究員は「成層圏の気温が最低水準だったことが原因らしい。地球温暖化が進むと成層圏では逆に温度が低くなるので、温暖化が進んでいる北極でもオゾンホールが発生しやすくなる恐れがある」と指摘した。

中島主任研究員らは2003年4月から、みどり2が故障で停止した10月までの間、搭載されたオゾン層観測センサーを使って南極上空のオゾン濃度を測定。

  by super_shinka2 | 2006-06-16 08:42

携帯メールから検索できる。株式会社ニワンゴ

株式会社ニワンゴ

携帯メールから検索できる。

  by super_shinka2 | 2006-01-17 12:44

北朝鮮、爆発現場への訪問認める=英外務政務次官

これだけ、騒ぎになったら、海外メディアを入れて、弁明しないとね。
どうせ、水力発電の工事ってミエミエの嘘を通してくるだろうけど・・・

*****
北朝鮮、爆発現場への訪問認める=英外務政務次官 (ロイター)

国際ニュース 更新日時 : 2004年09月14日(火)07:09
北朝鮮、爆発現場への訪問認める=英外務政務次官

 [ロンドン 13日 ロイター] 北朝鮮北部で起きた大規模な爆発に関連して、ピョンヤンを訪れている英国のラメル外務政務次官は、英国大使らが現地に向かうことを北朝鮮が認めたことを明らかにした。同行している記者団に対して述べた。




  by super_shinka2 | 2004-09-14 17:57

硝酸アンモニウムの場合22・・・関連読み物?

なんか知らんが、インターネットの検索で引っかかった
見苦しい、半可通の戦争批判


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見苦しい、半可通の戦争批判 (2003/4/5)

「米軍大苦戦」とかいう報道が (ある種の人にとっては) 喜び顔で語られていたのもつかの間、たった 4-5 日の間に、「バグダッド中心部に M1 戦車」という映像が流される事態になってしまった。

その戦争に賛成するのも反対するのも自由だが、反対するならするで、せめて正しい情報、正しい歴史の把握をした上でモノをいってもらいたい、と思わされる事例があまりにも多い。全部あげつらっていたらキリがないから、二つだけ書かせてもらおうと思う。本当は月曜日にライブしようと思っていたのだが、特に後段部分の記事が、月曜日になってからでは「後出しジャンケン」みたいになりそうだったので、急いで土曜日に公開することにした。

「MOAB = 燃料気化爆弾」という嘘
例の 21,000lb 爆弾「MOAB (Massive Ordnance Air Burst)」のことを「燃料気化爆弾 (FAE : Fuel Air Explosive)」だと言い張る人が多いので、念のために確認してみた。なにしろ、JDW の記事を見ると「BLU-82 ディジー・カッターの後継者」とは書いていても「燃料気化爆弾」だとは一言も書いていないのだ。

追記

初出時に、BLU-82 を「正真正銘の燃料気化爆弾」と書いてしまったが、訂正。「-72」と「-82」を間違えた。
BLU-82 の中味は、GSX スラリーと呼ばれる物質が 12,600 ポンド。これは、硝酸アンモニウムとアルミ粉末とポリスチレンの混合物。もっとも、どちらにしても本当の FAE とは中身が違うので、厳密にいうと BLU-82 (や、似た中味を使う MOAB) が FAE とはいえない、という点に変わりはない。

まず、こちらのサイトによると、MOAB の中味は硝酸アンモニウム (硝安) とアルミ粉末をゲル化した物体だという。そこで、硝酸アンモニウムについて調べてみたところ、水を加えると激しく燃焼すると判明したが、酸化剤として酸素が必要だとは書かれていない。(FAE は、大気中の酸素を酸化剤として燃焼に使うので、結果的に周囲の酸素を奪って窒息させる効果がある。これ重要)
さらに、こちらのサイトに載っていたところによると、硝酸アンモニウムは、過熱や衝撃だけでも分解して酸素を放出すると書いてある。

つまり、周囲の酸素を奪うのが燃料気化爆弾やナパーム弾なのに、MOAB の中味は逆に、分解すると酸素を放出するのだという。正反対ではないか !
それに、燃料気化爆弾やナパーム弾の中身は、確か石油系の液体だ。MOAB のような硝安ではない。

多分、「Air Burst」=「爆風」=「ディジー・カッターの後継者っていってるし」=「爆風といえば燃料気化爆弾」という単純な連想ゲームで、よく確認もしないで「MOAB = 燃料気化爆弾」ということにされてしまったのだろう。
でもって、この勘違いを真に受けて「非人道的な燃料気化爆弾をイラクで使うな !」と書きたてている反戦運動家がゴロゴロいるのだから、なにをかいわんや。

ちなみに、硝安は化学肥料としても多用される物質らしいので、MOAB は意外とカネがかかっていない爆弾、なのかも知れない。

ついでに付け加えると、MOAB の炸薬に混ぜられているアルミ粉末に難癖をつけている人がいるらしいが、アルミが使われている理由は 2 種類考えられる。
そもそもアルミはどちらかというと燃えやすい傾向があるから、焼夷剤として使われた可能性を完全に排除することはできないが、それならそれで、マグネシウムとかジルコニウムとか、もっと使えそうな金属物質はいろいろある。むしろ、Mk.80 シリーズ通常爆弾でやっているように、炸薬の安定剤として使用されている可能性も考えられるのではないか。

「バグダッドで市街戦になってスターリングラード化する」という嘘
誰が最初に言い出したのか、「イラク軍は市街戦が得意」という話がどこからともなく出てきて、「バグダッドはスターリングラード化して米軍は敗退する」という話がまことしやかにいわれている。
もっとも、日本のマスコミの多くが「戦争反対」という錦の御旗を掲げている手前、米軍に有利そうな話をするのは心情的に憚られることから、イラク軍に都合の良さそうな話なら何でも飛びつきたいという深層心理が、こうした発言に走らせるのかもしれない。(「ベトナム化」にいたっては、アホ臭くて真面目に論評する気も起こらない)

だが、断言しよう。「スターリングラード化なんてことはあり得ない」

だいたい、「スターリングラードが云々」としたり顔に語っている人たちの中の何人が、スターリングラード戦の経過を正しく語れるのだろうか。せめてパウル・カレルの書いた本ぐらい読んでみれば、今のバグダッドと第二次世界大戦のときのスターリングラードが、戦略的にも戦術的にも、まるっきり異なる状況にあるのは明白なのだ。

そもそも、ドイツの第 6 軍は、スターリングラードに突入しようとして壊滅したわけではない。むしろ、スターリングラードの中心部は (血みどろの市街戦を経たのは事実だが) ほとんどドイツ軍の手に落ちて、北部の工場地帯だけがソ聯軍の手に残っていたというのが真相に近い。例の「レッド・オクトーバー」工場は、数少ないソ聯軍制圧地域のひとつだ。

それがどうして「ドイツ第 6 軍潰滅」という結論になってしまったかといえば、目一杯延びきったドイツ軍の後方補給線の防備が同盟国のイタリアやルーマニア任せになっていて、そこに強力なソ聯軍が冬季攻勢をかけて、後方遮断から両翼包囲、と話を進めてしまったからだ。いくら強力なドイツ軍といえども、真冬のソ聯で 33 万人が包囲され、補給物資がロクに届かない状況になってしまえば、勝てるはずがない。
その悲劇を助長したのが、「空輸で賄えます」などと大法螺を吹いたゲーリングや、ホトの救援部隊が突進したときに第 6 軍の退却を認めなかったヒトラーなのだが、その辺の話は本題ではないから措いておく。

しかも、ドイツ軍がスターリングラードの市街地をひとブロックずつ抜くのに手を焼いたのは、ソ聯軍が市街戦を徹底的にやったことに加えて、増援部隊や補給物資が、夜な夜な、ヴォルガ川の東岸から送り込まれてきていたことが大きい。それがなかったら、どんな名将が指揮していても、あれだけ粘れなかっただろう。

省みて、バグダッドはどうかというと、もともと最精鋭 (といってもタカが知れているが) の部隊はバグダッド周辺に布陣して米軍の爆撃に晒されていた上に、指揮系統はグチャグチャ。本丸が攻撃されているのでは、他所から増援部隊や補給物資を送り込むのもままならならない。おまけに、十年来の経済制裁のおかげで、イラク軍は手持ちの武器弾薬を食いつぶすしかない。ソ聯軍のようにどんどん補給が来るわけではない。
ついでに付け加えれば、イラクの首脳部にとっては、手持ちの戦力の何割かは自国の国民や兵士に張りつけておかなければならない。まったく、前からも後ろからも上からも撃たれる心配をしなければならないイラクの兵士が気の毒だ。普通、少なくとも後ろの心配 (味方から撃たれる心配) はしないのだから。

さらに付け加えれば、ソ聯軍がスターリングラードでやったような、敵軍の後方に対する両翼包囲をやろうとしても、それをやる部隊がいない。やったところで、米軍がプレデターやジョイントスターズを飛ばしていれば、たちまち見つかって JDAM やヘルファイアや MLRS をたんまりと御馳走してくれるのがオチだ。

そんな状況下で、どうやって「バクダッドをスターリングラード化」するというのだろうか。たまたま「市街戦 = スターリングラード = 米軍大苦戦」という単純な図式を、思いつきで口にしただけではないのか。
ついでに嫌味をいっておけば、しばらく前にイラク入りしたはずの「数千人の自爆志願の義勇兵」は、一体どこに行ってしまったのだろう ?

戦争に反対するのは自由だ。政府がやっていることに自由に反対意見がいえるのが民主主義国家のいいところで、イラクや北朝鮮では、そんなことはあり得ない。
だから、反対意見を述べること自体に反対はしないし、そうした意見が出ることを制限すべきだとも思わないが、せめて正しい情報と正しい知識に基づいてやってくれ、ということだけはいいたい。

先ほどの「対イラク戦争ベトナム化」もそうだが、「徹甲爆弾が劣化ウラン弾でできている」なんていう大法螺を吹いているのを見ると、とにかく戦争に関連するものは何でも非難しておかないと気が済まないという「結論先にありき」精神で、自分が先に決めてしまっている結論に都合のいい話を捏造してるだけじゃないか、こいつらは… と、むしろそっちの方が腹が立つ。困ったものだ。

ちなみに、俗に「バンカーバスター」といわれている米軍の徹甲爆弾には 2,000lb 級の BLU-109 と 4,700lb 級の BLU-113 があるが、どちらも特殊強化鋼製の弾体を持つ。徹甲弾の弾体に求められるのは「粘り強い堅固さ」で、劣化ウラン弾はむしろ焼夷効果と比重の大きさが買われているのだから、劣化ウラン弾を徹甲爆弾に使うという考え方が、根本的にどうかしている。
ところで、BLU-113 にレーザー誘導装置を追加した GBU-28 誘導爆弾には「ディープ・スロート」という別名があるが、さすがに、ポルノ映画のタイトルから持ってきた名前をそのまま公表するのは憚られたようだ (苦笑)

  by super_shinka2 | 2004-08-05 12:54

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